銅メッシュ
導電性・熱伝導性・加工性に優れる金属メッシュ
銅メッシュとは?
銅メッシュは、優れた導電性と高い耐食性を兼ね備えたメッシュ素材で、電気・電子分野をはじめ、電磁波シールドや装飾用途など幅広い場面で活用されています。柔軟性が高く加工しやすいため、複雑な形状にも対応可能で、細かいろ過やフィルター用途にも適しています。また、美しい赤銅色の外観を持つことから、建築やインテリアデザインにおいても人気があります。高い耐久性と伝導性能を持ちながら、取り扱いやすさにも優れた多用途な素材です。
銅メッシュの特性
銅メッシュの 耐薬品性
- 耐薬品性の詳細
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銅メッシュの耐薬品性は2/5と評価され、酸性やアルカリ性の強い環境では腐食が進みやすい傾向があります。空気中や水中では、表面に形成される酸化皮膜が一定の耐食性を提供しますが、塩酸や硝酸などの強酸や高濃度のアルカリに対しては保護が不十分です。そのため、化学工業など薬品が多く使われる場面での使用には注意が必要です。一方で、導電性や加工性に優れるため、電気・電子分野や電磁波シールド、装飾用途などでは非常に高い評価を受けています。薬品に直接触れない環境で使用することで、銅メッシュの特性を最大限に活かすことができます。
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樹脂・金属メッシュ耐薬品性データ一覧表
銅メッシュの 耐熱性
- 連続使用温度
- 200℃ ~ 300℃
- 耐熱性の詳細
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銅メッシュの耐熱性は比較的に高く、連続使用温度は約200°C~300°C、瞬間的には400°Cまで耐えられる特性を持ちます。高い熱伝導性を有し、温度のムラが少なく、熱処理工程や高温環境での使用に適しています。ただし、長時間高温環境にさらされると表面に酸化銅が形成され、性能が低下する可能性があります。そのため、使用環境に応じた適切な管理が必要です。他の金属メッシュと比べると優れた熱伝導性と加工性を兼ね備え、高温環境での電気・電子部品や工業フィルターなど幅広い用途に対応します。
銅メッシュの 経済性
- 費用感の目安
- 2,000円 ~ 10,000円 /1㎡
銅メッシュの 加工性
- 加工性の詳細
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銅メッシュの加工性は4/5と評価され、柔軟性と加工のしやすさが大きな特長です。切断や折り曲げ、溶接が容易で、特別な設備を必要とせず、小ロットからの生産やカスタマイズが可能です。そのため、電気・電子分野の精密加工や、インテリアや建築の装飾用途において非常に適しています。また、工具への負担が少なく、効率的に加工が行える点も評価されています。ただし、柔らかい特性から加工時に変形しやすい場合があるため、強度が求められる場合には適切な補強が必要です。柔軟性と加工性の高さが銅メッシュの大きな魅力です。
銅メッシュの 耐紫外線性能
- 耐紫外線性能の詳細
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銅メッシュの耐紫外線性能は5/5と評価されます。金属素材であるため、紫外線による劣化や脆化の影響をまったく受けず、直射日光が当たる環境でも長期間安定した性能を維持します。さらに、表面に形成される酸化銅の皮膜が内部を保護するため、耐久性が向上し、過酷な屋外環境にも適しています。ナイロンメッシュやポリエチレンメッシュなどのプラスチック系メッシュに比べ、紫外線の影響を受けない点で大きなアドバンテージがあり、フィルターや装飾用途、電磁波シールド材として信頼性の高い選択肢です。屋外での長期使用に適した素材です。
銅メッシュの 軽量性
- 重量感の目安
- 800g ~ 6,000g /1㎡
- 軽量性の詳細
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銅メッシュの軽量性は3/5と評価されます。1㎡あたりの重量は0.8kg~6.0kg程度で、目の粗さや線径によって大きく異なります。金属素材としては中程度の軽量性を持ち、ステンレスメッシュと同程度の重さです。一方で、ナイロンメッシュやポリエチレンメッシュなどのプラスチック系素材に比べると重量感がありますが、柔軟性が高いため取り扱いは比較的容易です。高密度なメッシュや厚手仕様のものは重くなりますが、強度や耐久性を重視する場面で適しています。重量感と強度のバランスが取れた素材として、工業用途や装飾用途に広く利用されています。
メッシュ素材以外の要素が重要になる項目
- 耐久性
- 糸の太さとメッシュ数の多さ(開口率の低さ)に比例
- 透過性
- 開口率に比例
- 通気性
- 開口率に比例