真鍮メッシュ
耐食性と美しい光沢を兼ね備えた金属メッシュ
真鍮メッシュとは?
真鍮メッシュは、耐食性と美しい光沢を兼ね備えた金属メッシュ素材です。銅と亜鉛の合金から作られ、特有の金色の外観が建築装飾やデザイン性が求められる用途で高く評価されています。また、真鍮は優れた導電性と柔軟性を持ち、電磁波シールドや産業用フィルター、スクリーンとしても活躍します。さらに、耐食性が高いため、湿気や腐食性環境でも長期間使用可能です。その一方で、耐熱性は金属メッシュの中では中程度であり、高温用途では注意が必要です。真鍮メッシュは、その特性を活かし、装飾性と機能性を両立した多用途な素材として、建築、工業、電気分野で幅広く採用されています。
真鍮メッシュの特性
真鍮メッシュの 耐薬品性
- 耐薬品性の詳細
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真鍮メッシュの耐薬品性は中程度で、湿気や腐食性環境には強いものの、強酸やアルカリ、塩化物には弱い特性があります。このため、酸化や腐食が進行しやすい環境では、適切なコーティングや保護対策を施すことが重要です。特に装飾用途での使用では、表面の輝きを維持するために、腐食の原因となる環境を避けることが推奨されます。湿度の高い環境や中性の薬品には比較的安定しており、長期間使用が可能です。電気機器や装飾用フィルター、環境負荷が少ない用途では、その耐薬品性と美観を兼ね備えた素材として信頼されています。適切な環境選定により、耐薬品性を最大限に活かすことが可能です。
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樹脂・金属メッシュ耐薬品性データ一覧表
真鍮メッシュの 耐熱性
- 連続使用温度
- ~ 200℃
- 耐熱性の詳細
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真鍮メッシュは、連続使用温度が約200°C程度と、耐熱性は中程度です。高温環境では、強度が低下し、長期間の使用で変形や亀裂が発生する可能性があるため、高温用途での使用は注意が必要です。一方で、耐熱性が求められる温度範囲内(常温から中温)では、耐久性と安定性を両立し、装飾や電磁波シールド用途において高い評価を受けています。加熱プロセスが絡む産業用フィルターでも適切に使用可能です。低温から中温の環境で性能を発揮するため、使用条件を正確に把握することで、その特性を十分に活かすことができます。
真鍮メッシュの 経済性
- 費用感の目安
- 2,000円 ~ 6,000円 /1㎡
真鍮メッシュの 加工性
- 加工性の詳細
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真鍮メッシュは、柔軟性と加工のしやすさが大きな特長です。銅と亜鉛の合金で構成される真鍮は、切断や曲げ加工が容易で、複雑な形状や微細な加工が求められる場面でも高い適応力を発揮します。そのため、装飾用途としては自由なデザインが可能であり、建築分野や工芸品で重宝されています。さらに、工業用途では、フィルターや電磁波シールドの形状調整にも対応可能で、高い信頼性を持っています。加工後も耐久性を維持できるため、コスト効率を考慮しつつ、用途に合わせた形状変更が可能な万能素材です。
真鍮メッシュの 耐紫外線性能
- 耐紫外線性能の詳細
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真鍮メッシュは、金属素材の特性上、紫外線による劣化や脆化が発生しません。このため、屋外環境でも長期間安定した性能を発揮します。ただし、日光に長時間さらされると、表面に酸化皮膜が形成され、金色の光沢が鈍くなることがあります。この酸化皮膜は耐食性を向上させるため、工業用途では有益とされていますが、装飾用途では表面処理や定期的なメンテナンスが必要です。建築用フェンスやガードネット、屋外装飾用途で、紫外線や過酷な環境にも耐える優れた特性を持つ素材として評価されています。
真鍮メッシュの 軽量性
- 重量感の目安
- 3,000g ~ 5,000g /1㎡
- 軽量性の詳細
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真鍮メッシュは、1㎡あたり約3.0kg~5.0kgと、金属メッシュの中では比較的軽量です。この軽量性により、設置や運搬が容易であり、装飾用途や建築用途など、持ち運びや作業効率が求められる場面での採用が広がっています。さらに、適度な重量があることで、風や衝撃に対して安定性を維持しつつも、過剰な負担をかけない設計が可能です。軽量性と耐久性を兼ね備えた特性から、特に設置作業の多い建築現場や、携帯型のフィルターや防護材としても高く評価されています。
メッシュ素材以外の要素が重要になる項目
- 耐久性
- 糸の太さとメッシュ数の多さ(開口率の低さ)に比例
- 透過性
- 開口率に比例
- 通気性
- 開口率に比例